Ashesがマジック、フレッシュアンドブラッドなどの他の対戦型トレカと最も違う点は、その販売方法にあります。Ashesは実はトレーディングカードゲーム/コレクターカードゲームという分類ではなくエキスペンダブル(拡張型)カードゲームという聞きなれないジャンル分類となります。
ECG vs. TCG
| ECG | TCG/CCG | |
|---|---|---|
| 定期的エキスペンション | あり | あり |
| エキスペンション内容 | 固定 | ランダム |
ECGとTCGの絶対定義の差は1点です。どちらも定期的に新コンテンツを追加していくのですが、TCGではこれがランダムに同封されているブースターパックを使用しているのに対して、ECGは構築済みデッキよる販売のみで購入するカード内容がわかるようになっています。これによりECGはTCGと比較して圧倒的に財布に優しいです。
実際Ashesの産みの親アイザック・ベガ氏は、Ashesを作った理由として金銭的な理由でマジックなどのTCGをプレイできなった人たちにも遊んべるゲームを作りたかったと話しています。
実際の例を挙げると、これまでプレイしてきたTCGはそのほとんどが最新版のプレイセットを揃えるのに米国ドルだと$500〜$800かかるのに対して、Ashesでは$30程度となっています。最近キックスターターで今日まで発売されたプレイ可能なカード全てのプレイセットと、間も無く発売のAscendancyの第1弾セット全てに専用のストレージボックスにトークンなどのオールインが$500でした。
小規模精鋭のカードプール
Ashesは年に2、3度のペースで拡張セットが発売されているのですが、各セットで追加される新規カード枚数はわずか10〜20枚程度。 発売から10年経った今でもローテイションなしで、プレイヤー用の全カードプールは500枚弱。これは一般的TCGの200〜300枚と比較すると非常に小規模です。
しかし、Ashesでは新セットのカードは基本全て新しいカードでごく稀なトークン以外は再販も、他のゲームのリミテッド環境用の数合わせ的なカードは一切なく個々のカードが特有の効果を持っています。 本当の意味での小規模精鋭・「全てのカードには意味がある」というデザインになっています。これを長所ととるか、短所ととるかは意見が分かれると思います。
個人的にはカードゲーム以外にもやりたいこと・やらなくてはいけないことがあるため、一般的なカードゲームのリリースのペースについていけないので、小規模精鋭のカードプールがAshesの魅力の一つと感じています。
プリントオンデマンドで、絶版なし最安値のカードゲームへ

最新シリーズAscendancyの改良点の一つが、プリントオンデマンド(POD)によるカード販売開始です。Ashesでは公式のデッキビルダーサイトで作成したカスタムデッキが直接購入可能になりました。
これまでは作成したデッキのカードが複数の構築済みデッキにまたがっている場合は、それぞれのデッキを購入する必要がありました。POD以前から、他のTCGよりも遥かに安値だったとはいえ、独自の構築デッキでプレイしたい新規プレイヤー、家族や友達とカードを分けてプレイしようと思った時に使いたいカードがダブってしまったせいで、もう1セット構築済みデッキを購入しなくてはいけないということになり非効率でした。
| カード枚数 | リーガル必須 | 価格 |
|---|---|---|
| 52 | ⭕️ | $19.95 |
| 70 | ⭕️ | $24.95 |
| 70 | ❌ | $39.95 |
価格設定としては通常構築済みデッキは30枚のカード+トークン的な役割のConjuration(召喚呪文)カードとフェニックスボーンを合わせた40枚弱のカードが$15というのを考えると、非常に良心的な値段設定だと思います。実質、$20で好きなメタ環境最強デッキを作れるというですね。
気になる印刷の質ですが、PODカードと通常販売のカード両方を直接比較したTeam CovenantによればPODカードの方が薄かったそうです。
もちろん今後もAshesは最新セットを通常の印刷クオリティで販売を続けていく予定だそうですが、初版が売り切れた後はPODに移行するとのこと。これにより、プレイヤーは絶版を考えることなく新規プレイヤーでも、久々に戻ってくるプレイヤーでも思い通りのデッキを妥協なくTCGではあり得ない超低価格で購入可能です。
即日プレイも可能
さらに近日中に、PDFによるプリントアンドプレイ(PnP)による販売も開始するそうです。価格は公開されていませんが印刷版より安くなるのは間違いなく上に、その日のうちにプリントしてプレイということも可能になります。さらにPODもPnPカードもどちらもスリーブを使用することで公式大会での使用も許可されています。
まとめ
Ashesは正式にはTCGではありませんが、ゲーム内容は多くのTCGに匹敵します。その販売方法により、TCGでは考えられない超低価格でプレイできます。そのため、カードゲーム未経験者や新しいTCGを探しているプレイヤーにとって、金銭的な負担がないため、強くお勧めできます。また、少数精鋭のカードプールとそのリリースペースは忙しくて通常のTCGについていけないプレイヤーにもお勧めです。